40代の悩みに効く物語

夢に挫折し彼女に依存するクズ男「永田」に共感してしまう(劇場)

舞台の脚本家を目指すが挫折を繰り返す男・永田(山﨑賢人)と、支える彼女・沙紀(松岡茉優)の恋愛物語。お笑い芸人ピース又吉の原作を行定勲が監督した作品。

screenshot:Youtube「劇場」

脚本家を目指すが挫折続きの永田。彼のプライドを守ってくれる最後の砦が彼女。彼女に否定されたら壊れるという脆い男。このクズっぷりはすごい。この記事ではこの永田のクズっぷりを紹介する

しかし、、この男のダメな言動に少なからず共感を覚えてしまう男は多いのではないでしょうか笑。本作は、夢追い男への警告の書かもしれない

作品情報

製作:2020年/上映時間:136分/監督:行定勲/原作:又吉直樹

予告動画

原作「劇場」著・又吉直樹

「劇場」をVODで観る方法

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あらすじ:脚本家を目指す男と彼女の純愛

永田は高校時代の友人野原と共に上京し「おろか」という劇団を立ち上げる。しかし、永田の脚本・演出は酷評され、劇団はうまくいかず解散。失意の時に大学生の沙紀に出会い、二人は恋に落ちる。沙紀の部屋に転がり込み同棲生活が始まる。永田は、日々脚本を書くかのような生活を送るが実際は何も前に進まない日々を過ごす。沙紀は永田の才能を信じ、応援する。

screenshot:Youtube「劇場」

永田は、焦りや嫉妬からのいらだちを彼女にぶつけるが、彼女はそんな彼を許してきた。そんな彼女も、学校へ行かなくなりアルバイトに明け暮れるなど徐々に精神の安定を失っていく。永田が創作に集中するためにと沙紀の部屋を出たことをきっかけに、二人の関係もついに崩れていく-。

見どころ:プライドだけ高い男が彼女にやりがちなこと

挫折を繰り返す彼氏とそれをけなげに支える彼女のせつない物語…のようにも見えるが、永田のダメ人間ぶりがすごすぎて、、そっちにばかり注目してしまう。というのは、永田は実力はなくプライドだけでなんとか生きているという象徴的な男で、男なら少なからず、自分を見ているような気がして気恥ずかしい気持ちになるのだ。

泣ける観かたではないのだが、ぜひ永田のダメっぷりに注目して観てもらいたい。ここで本作のみどころ「プライドだけ高い男が彼女にやりがちなこと」としていくつかのシーンを紹介したい。

screenshot:Youtube「劇場」

ささいなことでバカにされたと思いこむ

とにかくプライドが高くて、自分がダメなことに気づているけど、認めなくない。そうなると実に恥ずかしい行動をしてしまう。

象徴的なのは、沙紀が大学の男友達からバイクをもらってきたシーン。永田は、沙紀からバイクを取り一人で近所をぐるぐるまわり続ける。沙紀は始めは笑顔で手をふったりしていたが、永田は完全無視でひたすら走り続ける。そして次の日永田はバイクをバットでボコボコに壊して、沙紀には転んで壊してしまったと告げるのである。

この場面永田は自戒している「自分が何にいら立っているのかもわからない」と。いや自分の彼女が他の男と仲良くしてること、自分は彼女にバイクなんてあげられない、喜ばせることができない、ということのいらだちでしょ。この時の沙紀の悲しそうな顔はホント見てられない。つらい。本当に永田バカ。

永田

自分が何にいら立っているのかもわからない

他にもこのようなシーンは多数ある。

・沙紀の母親が食品送ってくれた時に「この半分は知らない男に食べられると思うと嫌だ」 と言っていたという軽い冗談に「オレお前の母親嫌いだわ」とマジ切れする。
・沙紀がバイト先のお客さんの演劇関係者に、彼氏が脚本書いていることを言わなかったと いうことに爆ギレ。
・有名な劇団の脚本家に優しく声をかけてもらったのに、その人の劇団を知らないふりをし て「劇団名教えてもらっていいですか」と言ってしまう。

変な理屈を彼女に披露する

なんでも許してくれる彼女相手だから、、変な理屈で見栄を張ったり、わがままを言う。他人には「は?」って言われるから絶対に言わないのにね。

家賃も光熱費も払わない永田に沙紀が「今後のことも考えて光熱費だけ払ってくれない?」と言うと「ここ沙紀ちゃん家だよね、他人の家の光熱水費払うとかおかしくない?」と言う。転がり込んできた身で何言ってるんだこのバカ男は。

永田

ここ沙紀ちゃん家だよね、他人の家の光熱水費払うとかおかしくない?

他にもディズニーランドに行きたいという沙紀に「同じクリエイターとして行きたくない」と売れない脚本家のくせに、ディズニーをライバル視するという謎言動。

彼女以外の人とコミュニケーションがとれない

プライドは高いけど、自信はない、今の状況ははずかしいと思っているから、彼女が以外の人とのコミュニケーションが取れなくなってくる。何度か、彼女の友達と会うシーンもあったが、ちょっと離れたところから挨拶もせずに待っているというダメ男君。

今の現状を忠告してくれる友人には「人の意見聞きたくなさすぎ病なんだよね」と自分で言うどうしようもなさ。

永田

人の意見聞きたくなさすぎ病なんだよね

screenshot:Youtube「劇場」

何もしてないのに疲れたふり、ものうげな表情をする

脚本も書けていない、無為な毎日を過ごしていることに自分も耐えられない。そんな風に彼女に見られたくないし、「何してたの?」とか「脚本どう?」とか言われたくないから、何もしていないのに疲れたふりをし、何か考えているような「物憂げな表情」を作る。

そして朝までウイイレ 笑

彼女が自分以外の人をほめると不機嫌になる。

そしてすべてに共通するような特徴として、、自分を下に見られたくないという気持ちから、彼女が「自分以外の人を褒めると不機嫌になる」という最もやっかいな態度を取る。

沙紀が他の劇団を観に行っていたことを永田に隠していたことがわかり激怒。沙紀が「だって人を褒めたら不機嫌になるでしょ」と図星なことを指摘するとさらに激怒。そしてももうこれは、笑わせに来たのかなというような沙紀のセリフ「クリント・イーストウッドを誉めて不機嫌になるじゃない」と。もうダメ男へのいらだちというよりも、爆笑。

沙紀

クリント・イーストウッドを誉めて不機嫌になるじゃない

ネットの評判

ネットの評判を見るとこんな意見が多く見られた。

永田が沙紀のことが好きな理由を語るシーンがある、そこで語られたことの一つが「歩幅を合わせてくれる」というもの。そうなので、すべてにおいて沙紀が永田に合わせていた。もちろん無理をして。本作の象徴的なシーンかもしれませんね。

そうなんです。ここまで永田のダメぶりをいじってきたが、私にも心当たりがあるのだ。だから笑いながらも、どこかせつない。胸が締め付けられるのだ。

破滅的ない愛に「純粋な愛を感じる」というのはわからなくもない。実は最後まで、沙紀は永田を責めることはない。永田に合わせられなかった自分を責め「ごめんね」と言い続けるのだ。これが純粋な愛?

こんな人におススメ:春のにおいで吐きそうになる人

終盤のシーンで、春が近づいた夜を自転車で走っている永田が「春っぽいにおいがして、吐きそうになった」と言うシーンがある。いや、もう正直言ってわかりますわ、この気持ち。自分は何も進んでいないのに、季節は前に進んでいる、時間はどんどん流れているということに気持ち悪くなってしまうのだ。

そんなことを感じたことがある人は、自分を今一度見つめなおすためにぜひ観ていただきたい。女性の皆さんの気持ちはわかりませんが、純粋な愛と自分の人生について考えてみてください。

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