マンガ

「人の目が気になる」自分を変える方法は恥をかく事(くも漫。)

これまでの人生で一番恥ずかしかったことは何ですか?

人は、人の目が気になって行動に移せないということがあります。

こんなことやったらバカにされるんじゃないか?
負け組だと思われるんじゃないか?
騙されているんじゃないか?

でも人の目なんて気にしていたら何もできないですよね。

いやすいません、私は人の目めちゃめちゃ気にする人です。こんな自分を何とかしたいです。

オススメはしませんが、めちゃめちゃ…もうこれ以上ないっていうくらいの恥をかくと吹っ切れるらしいですよ。

前置きが長くなりましたが、「これ以上ないっていうくらい恥をかいた」男の物語を紹介しようと思います。

中川学著の「くも漫。」です。筆者の「風俗店で脳梗塞で倒れた」という実体験漫画です。

風俗店で倒れる…ということは、そこにいたことが病院の人はもちろん、家族、友人にも当然バレるわけで…。えぇ「エロ系犯罪で逮捕」の次くらいに避けたい事態ですね。。

しかも脳梗塞で倒れるって…もう死んでいたかもしれないわけですからね。

「これ以上ないっていうくらい恥をかいた」&「一度死んだ身」という…もう恐れるものがないスーパーサイヤ人ですわ

そんな男の顛末が知りたい方はぜひこの漫画を読んでみてください。まじで、なんでオレこの漫画知らなかったの?っていうくらい爆笑でした。

ってか「映画」にもなったし、「激レアさん」にも出ていたらしいので、ホントなんで知らなかったんだろ???

あらすじ

中川学は、大学卒業後に、中学校の教員になるもストレスから失踪。その後、実家で両親と暮らしながら、アルバイトを転々として暮らしていた。

そこに父親から小学校の特別支援学級の臨時教員の職を紹介された。そこでは、社会人になってはじめというくらいの成功体験を得た。

その高揚感から自分へのご褒美と、大晦日、札幌ススキノの風俗店へ。そこでプライ中に、脳梗塞で倒れる。

漫画では「くもマン」という「くまモン」みたいな想像上のキャラクターが出てきて、バットで中川の頭をふりぬく。

中川は風俗店から病院へ運ばれる。その過程で、救急隊員はもちろん、女医など病院関係者には風俗にいたことがバレる。

しかし病院関係者の配慮で両親には道で倒れていたということに。

脳梗塞の手術は無事成功するが、そこから2週間は「血管攣縮」という症状が出る危険があるという。症状が出ると植物人間になることもありえる。

そんな予断を許さない状況ながら…中川が戦うのは病気だけではない。「風俗店で倒れた」ということを隠し通すという戦いだ。

その重要なポイントは、救急隊員が「くつ」だけ風俗店に置いてきてしまったことだ。

ちなみに弟だけはそうそうに中川のカバンに風俗情報誌が入っていたことからバレており、弟とは共犯者になっている。

「くつ」がないことを怪しむ母親、そして見舞いに来た親戚たちが追い打ちをかける。どうなる中川。

そして、退院後に、これ以上ない恥をかき、生死をさまよった中川がとった行動とは―。

みどころ

男たちの情「みんな恥をかいて生きてるんだ」

中川が風俗店で倒れたことに…男たちはうすうす気づき始め、そこは同じ男としての情で隠してあげようとします。

そこがおもしろくもあり、涙ぐましくもありという感じなのです。

まず弟のキャラクターがとても好きです。このマンガ読み始めて、まずオッと思ったのは、風俗店で倒れたシーンから、突如弟の深刻な日記に移行したギャップがすごく面白かったところです。

その弟がたんたんと「ススキノどうだった?」と聞いてくるシーンすごくいいです。

そして親戚のおじさんも、病室で不自然がる親戚のおばさん達を制し、「まなぶ君の体のこと考えなさい!それに他の患者さんにも迷惑だろ!さあ帰るぞ」というシーン男前です。

そのおじさんは中川にこっそりニヤリとしながら「それにしても大変だったね…色々と」と言うシーンも好き。

極めつけが父親である。不信がる母親に真実をつげ、うろたえる母親に一言いうのだ。

「いいんだ男なんだから。みんな恥をかいて生きてるんだ」と。

悲劇のヒーロー(?)は「夢を追う無職のおっさん」に

中川は検査の結果「血管攣縮」が起こる可能性がなくなったことが分かった時にこんな風に思っていた。

中川「『くも膜下出血と闘う人』じゃなくなったらボクは何者だろう」

そう現実に戻ったのです。今までは(風俗店で倒れたことを除けば)病気と闘う悲劇のヒーローで入れたのに…。

また自分の意思で決めて、行動をしなくてはいけない状態に戻ったのです。

退院すると母親からは”今後の抱負聞きたがり顔”をされ…再びハローワークに通う日々に戻ります(入院の影響で臨時職員の仕事は失った)

そこで生死の境をさまよい、これ以上な恥をかいた中川は次のように思いました。

辛い人生生き続けるよりあの時、最高の瞬間に死んでいた方がよかったのかも。いやいやそんなこと考えちゃ…。

どんな生き方しようとも、人は皆…どうせ死ぬ。どうせ死ぬ!!どうせ死ぬ!!

どうせ死ぬ…なら。

私はこの夜をさかいに「ただの無職のおっさん」から「夢を追う無職のおっさん」という身内にとってはよりやっかいな存在となったのです。

つまり漫画家を本格的にめざす30代に突入するのでした。

「身内にとってはよりやっかいな存在」…自分のこと考えると笑えねぇ…。

まとめ

風俗店でくも膜下出血で倒れ、これ以上ないっていうくらい恥をかき、生死の境をさまよった中川学氏の闘病記?を紹介しました。

何よりこの出来事をなりふり構わずに漫画にしたというところに、こんな経験をした人は強いなと思ったわけです。

まだ読んだことない方は、なかなかここまで笑える漫画ないのでぜひ読んでみてください。U-NEXT、Amazonプライムビデオ登録している方は、映画版見てもいいと思います~。

映画版「くも漫。」

2017年製作/90分/監督:小林稔昌/原作:中川学

漫画もいいですけど、映画版もめちゃめちゃおもしろいです。主演の「脳みそ夫」がはまり役すぎる…。ほか、医者や看護師さん、家族たちも最高。

家族で見ることはオススメしません!(最初の10分くらいは風俗店場面ばっかですし笑)

主要VOD(映画配信サービス)でのの配信状況は次のようになってます。(※2021年2月現在、配信状況は日々変化しますので各サイトにて必ずご確認ください)

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あの…まじで全部おススメです。地道にすべての漫画の記事書いていこうと思います。

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