マンガ

退屈でちょっと奇妙な日常を送る孤独な人々の一覧を掲載しました(ゾッキC)

「ゾッキ」は大橋裕之の短編漫画集です。その3シリーズ目「ゾッキC」を紹介します。

大橋裕之の漫画は、孤独な主人公たちの退屈な日常に起こるちょっと奇妙な出来事が起こる…そんな物語です。

そんなに劇的な展開は基本的には起こりません。だいたいの場合何も救いのない結末だったりもします。

でもそれがリアルで、自分の中の昔の記憶掘り起こしたりや、自分の表に出したこのない感情を表現してくれていたりします。

ゾッキのシリーズ一つめ「ゾッキA」、二つ目「ゾッキB」について書いた記事はこちらです。

「架空の友だちの姉に恋した男」、「ひきこもり少年の恋」、「CDショップに勤める男の小さな冒険」について書いてます。

退屈でちょっと奇妙な日常を送る孤独な人々

こちらまだ新刊なので、ネタバレ記事にはしません

ですが…魅力をお伝えするために、各お話の登場人物をご紹介したいと思います。それだけでちょっとおもしろいです。

ゾッキの登場人物たちは、孤独などこにでもいるような…まったくいないようなこんな人々です…。

・離婚した妻とその子どもにホームセンターで会ったガテン系男

・実家のスーパーで警備員をする元ひきこもり

・謎の楽器を鳴らすことに人生をかける若い男

・いつも不機嫌な顔をしている書店員の女性

・幽霊と暮らす漫画家の女

・好きな男の下駄を盗んだ少女

・自分がイモ虫模様だと気付いていなかったイモ虫女

・ウォーキングドランカー

・コールドスリープした博士

・殿とプライベートでは仲良しの門番

・カメラを頭に埋め込んだ男

・他人の家に居候する未来から来た男

・駅でみんなに「おかえり」と言う若い男

・女子学生に雨がやんでいることを教えた少年

みんなどこにでもいる普通の人と言えば普通の人です。

いや…

そうでもない人がけっこういるんですが…普通なんです物語の中では…。

「あっこれ自分だ…!」って思った人は、なかなかアレな人ですね。

「あっこんな人近くにいる…!」って思った人も、なかなかアレな人ですね。

自分の記憶、感情をくすぐる

そんな彼ら彼女らの行動はどこかズレていますが…そんなこと自分もやった気がする…ちょっと嫌な思い出をくすぐるのである。

例えば「駅でみんなに『おかえり』と言う若い男」、そんなやつ見たことないんですけど…なんかそんな感じのやついたような気がしませんか?

「好きな男の子下駄を盗む少女」、なんか自分も近いことしたような気がする…そんな人いませんか?

大橋裕之氏の物語は、時空を移動したり、UFO来たりという設定の話もあるのですが…

私はどこにでもいる孤独な人々の退屈な日常に…ちょっと妙なことが起こる…そんな物語が好きだ。

まとめ

ゾッキCの収録作品たちは、大橋裕之のはじめ商業誌に掲載された作品とのことです。

気のせいか…ゾッキA、ゾッキBに比べて、ちゃんとした(?)ストーリーの作品が多かったような気もします。

ちゃんとしたというのは、劇的な展開、起承転結で言えば「転」が大きめの「転」であるような気がするのです。

まぁそうは言いながらも…孤独な登場人物たちのたわいのない奇妙な日常マンガです。劇的な物語じゃない何かを求めている人は読んでみてください。

ちなみにゾッキA、ゾッキBについて書いた記事はこちらです。

映画ももうすぐ公開です。

いったい全体どんな映画になるのだろう…キャストは超豪華です。