人間関係の悩み

「ブスのマーケティング戦略」レビュー 低スペックな自分を売るためのすべて

テリー
テリー
自分に自信がなくて行動できないという方にぜひ読んで欲しい「ブスのマーケティング戦略」を紹介します。

本記事では、税理士の田村麻美さん”自称ブス”の著書「ブスのマーケティング戦略」を紹介します。

自分を商品と見立て、男や仕事に自分を売り込むためのマーケティング戦略を解説した自叙伝&理論書です。

自分を売り込むということは「自己ブランディング」の本かと思われますが…まぁその通りなのですが、その「自己」が「ブス」というハンディを負った商品であるということが本書の特徴です。

人のことブス、ブス言うのは若干気が引けますが…そういう本ですので勘弁してください。

本書では「ブス」ですが、なんかしら「コンプレックス」を持って、それを言い訳に「恋愛なんてできるわけない」「仕事で活躍なんてできっこない」と思っている人は少なくないのではないでしょうか。

しかし本書が主張するのは「自分を客観視し、相手の気持ちを想像して、行動する」これだけだと言います。

マーケティングっぽく言うと「自分のスペックを確認し、適切なターゲットを選び、そのターゲットとフィットする商品に自分を磨き、プロモーションする」ということです。

そして大事なことは、フィットするまでトライ&エラーを恐れず続けることです。

自分にコンプレックスがあると…

自分のスペックを直視できない、都合のいい妄想をして適切なターゲットが選べない、そもそもトライ&エラーする勇気がない…という悪循環になってしまいます。

本書は、そんな人に勇気を与えるのはもちろんですが、具体的な方策を提示している(しかも身を削って…)のが最大の特徴です。

本記事では、田村さんの人生戦略のダイジェストを紹介します。詳しい戦略は本書を読んでぜひ確認を!

オススメの読み方は1度読んだあとに、2度目は「ブス」を「自分のコンプレックス」に置き換えて読むことです。

例えば、「ハゲ」「ちび」「デブ」といった具合にです…。よろしく願いします。

ブスの人生戦略ダイジェスト

田村麻美という女性の目標

まずこの田村麻美さんがどういう人なのか簡単に紹介したいと思います。

現在は足立区で税理士事務所を開業しています。夫と娘さんがいます。

自分がブスであることに中学生の時に気が付いたそうです。

そんな彼女が最初に立てた目標が「ブスなのにセ〇クスをしてみたい」ということでした。

そして大人になってからは、ブスなのでいつ離婚されてもいいように「経済的自立」を手に入れたいということでした。

見た目低スペックの彼女がどうやって、結婚と経済的自立を果たしたのか…それこそが「ブスのマーケティング戦略」です。

中学時代 勉強できるブスとなりガリ勉男子市場に売り込む

中学時代の田村はエロい体験記事が載っているティーン誌を読んで「ぜひともやってみたい」と思いました。

ブスである自分がセ〇クスをするためにどうすればいいのか考えました。

ターゲットにした市場は「ガリ勉男子市場」です。自分がブスであることから美男子をターゲットにすることは難しいと考え、それなら頭が優秀な男とやりたいと考えた結果です。

頭が優秀な男と出会うためには、自らもその男子と釣り合う高校に行かなければならないと、必死で勉強して地域で有数の共学高校を狙える学力を身にました。

しかし結果的にはよりレベルの高い女子高を勧められ…結果的にはガリ勉男子のいない女子高に進学することになりました。

ブスだからと卑屈にならずに、自分でもやれる相手(市場)を考え、自分(商品)を磨いたという行動力にさっそく驚愕ではあります…。

高校時代 市場が変わった…おもしろいブスへ商品改良

高校では、県内有数の進学校ということもあり、学力というせっかく磨いた武器も役に立ちませんでした。

そしてターゲットたるガリ勉男子もいません。

男もいない勉強も負けるという環境の中でも高校になじんでいかなければいけません。言い方変えると、必要とされる存在にならねばなりません。

偶然ストレートパーマに失敗し逆にボンバー頭になったことをきっかけに「おもしろいブス」というポジションが作れるのではないかと考えました。

そして、顧客を同級生の女友達に切り替え、勉強のできるブスからおもしろいブスに商品を改良しました。結果学校の人気者になり楽しい高校生活を送ることができます。

大学時代 合コンでPDCAを回す

推薦で大学へ進学したのち、待望の処女喪失を迎えたが…ブスであることを理由にあっさりふられることに。

そこから合コンに打ち込む日々がはじまります。

合コンは自分という商品と顧客のニーズを実践検証する場

合コンでは、自分が狙うべき市場(顧客)と自分という商品を見直し、合コンの場へその仮説リリースしては見直すというPDCAを回すことになります。

つまり、どういう顧客層から、自分はどういう評価をされるのか?という市場感をつかむのです。

具体的には、こういった具合だ。

・商品の問題に問題があるのではないか?
→商品改良をする(キャラや服装など)

・ターゲットのニーズを満たしてないのではないか?
→ターゲット変更(誘う相手を変えるなど)

・誘い方の問題ではないか?
→ プロモーションの方法を変える(飲み会ではなく素面の場で食事に誘うなど)

その結果わかったことは、田村という商品は「プライドが高い童貞」というターゲットにニーズがあることが分かったのだ。

ブスは弱者の戦略をとるべし

ここでの大事なポイントはブスが戦うには弱者の戦略が必要だということです。

顔がいいとか、お金持ちだとか、頭がめちゃくちゃいいといった機能面では劣る人間(商品)をどう売るのかという問題です。

まず「ブスに相手は興味がない」という前提に立つことである。

はじめて会って即「価値」を感じてもらうものはないのだという事実だ。

そうであれば「この人と話していると居心地がいいな」など、「また会ってもいいな」と思わせることができれば成功と考えるのだ。

そのために備えるべき自分(商品)の機能は、「傾聴」など相手に話をさせる技術だと言います。つまりこういうことだ。

ほめてくれるブスとはいっしょにいてもいいと思う人はいるかもしれない。居心地のいい場ブスになることがまず第一歩。

相手は自分には興味がないという前提に立てば、自己紹介も次のようになる。

会話のひっかりどころのない抽象的なもの(散歩)ではなく、具体的なもの(高円寺の散歩)の方がいいのです。

「ブスの散歩」には興味がなくても、「ブスの高円寺散歩」であれば、高円寺が好きな相手に話かけてもらえる可能性がある

他にも、合コン…いやマーケティングの場での様々な技術が本書では紹介してあります。

税理士受験時代 20代女性税理士という希少性

特に考えなく税理士を目指すことにしたが在学中に試験に合格できなかった田村は、勉強時間を確保するため大学院へ進学。

大学院修了後は都内の税理士事務所に就職しました。

「やる」という目的を大学在学中に果たした田村の次の戦略は「経済的自立」です。

はじめは考えなく目指した税理士ではあるが、国家資格は労働市場に出れば、製品保証のようなもの。

かつ「女性」で「20代」となると、税理全体の中でも数%しかいないという希少性がありました。

希少性というのは、それだけで商品価値があがるのだ。私は、いまもって、自分の戦場がブルーオーシャンになるよう、いつもずる賢く目を光らせている。

そして何より自分自身に自信ができたということで大きな意味があったと言います。

資格をとってブスがブスじゃなくなったわけではないけど、心が強くなった。生きる上で本当にラクになったのだ。「〇〇なブス」とひとつ肩書きができることの安心感。

ただこの時は資格は取れたが、、まだまだ仕事ができずに苦しい日々を過ごしていました。

埼玉の税理士事務所 市場を変えると評価が変わる

しかし就職した都内税理士事務所は2年持たずに退職。税理士としての知識も足りず、基本的なパソコン操作もできず、メンタル崩壊の結果でした。

その後、北海道へ旅に出て、世界にはもっと色々な価値観で生きている人がいる!というベタな感想を持って、実家埼玉へ帰ってきます。

そして今度は、埼玉県の税理士事務所に就職。そうすると以前の都内税理士事務所とはまったく違う評価を受けます。

地元埼玉であることから、誰もが知っている進学校の卒業生というだけでも評価されるのだ。

市場、顧客に自分という商品がフィットしないと商品は売れない。転職癖はつくと厄介といわれることもあるが、その場所で努力の余地がないならば、市場を変えることは戦略である。

そう、別に自分に合わない市場で戦う必要はないのだということを教えてくれています。

結婚・開業時代 

人生の目標としてあった「やること」改め「幸せな結婚」は、このころ合コンで出会った男性と無事成し遂げます。

この結婚に至るエピソードも大変おもしろいのですが、本記事の趣旨とはちょっとずれるので割愛しますが、ぜひ本書を読んでください

そして、すぐに妊娠。自宅で子育てしながら仕事をするということが無理と判断した田村は、出産直前に事務所を借りるという暴挙にでます(埼玉の税理士事務所は辞めていた)。

そして出産後、本格的に税理士事務所の仕事に取り組みます。

「ブスで、若くて、キャリアもない新人税理士」がお客さんを見つけるためにとった戦略が以下の3つでした。

足立区北千住で開業(エリアマーケティング)

「足立区の気さくな税理士」という売り出し(プロモーション)

トリッキーなビジュアルを駆使して、他の事務所と差別化(ブルーオーシャン)

そしてこれらの戦略を体現したホームページを制作し、集客に成功したのです。

現在この当時のホームページは見れないので残念ですが、お堅い税理士事務所のイメージとは真逆のポップな雰囲気です。

本書にはスクショがあるので、ぜひ本を手に取ってください。

さらにこの戦略は「暗くて、気難しくて、文句ばかり言う経営者が自然と排除できた」と言います。

ここまでが、田村麻美さんがとった人生戦略のダイジェストです。

まとめ

私は本書を読んで、彼女はかなり厳しい人だと思いました。自分にも他人にも…。

目標にロックオンしたら、必ずそれを達成してやるという強さがあります。

そこが適当な理由で色々なことをあきらめてきた人間にはちょっと恐いのです。。

彼女は別にマーケティングに長けていたから成功したわけではありません。

真剣にどうすれば自分の願いがかなえられる(やりたいという願い)かを考え抜くと…それはマーケティング理論にかなっていたとそんなところではないでしょうか。

それはマーケティング理論と言っても彼女に言わせれば「自分を客観視し、相手の気持ちを想像して、行動する」これだけだったのです。

これだけが難しいのは百も承知…最初の自分を客観視し、、ここで躓きます。

この記事を読んでいるあなたが若ければ、彼女の「やりたい」という目的に向けたあくなき執念を少し見習ってみてください。

あなたが私と同じようにちょっと年齢を重ねていたら、今からでもやってみたかったことにチャレンジしてみてください。

そんなあなたの行動に背中を押し、そのための思考を整理してくれるお話が本書には詰まっています。

もう一度言いますが、オススメの読み方は1度読んだあとに、2度目は「ブス」を「自分のコンプレックス」に置き換えて読むことです。

例えば、「ハゲ」「ちび」「デブ」といった具合にです…。よろしく願いします。

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